動画のストック販売用に最適な〈綺麗&軽い〉MOVの書き出し設定。

こんにちは。


After Effectsで制作した動画を〈綺麗&軽い〉MOV形式に書き出す設定方法を解説します。

ストックサイト大手4社(Adobe Stock、iStock、PIXTA、sutterstock)の動画の要件を満たしているの、販売用にもおすすめの形式です。

では、早速いきましょう。


Apple ProResコーデックの種類

MOV形式で書き出す際、コーデック(圧縮)方法にはいろいろな種類があります。
大手4社ストックサイトでサポートされているのがApple ProResコーデックです。

その中で『ProRes 422HQ』各社の動画要件に共通するので、今回はこちらの形式での書き出し方法を解説していきます。


After EffectsでMOV形式の書き出し方法

1. コンポジション>レンダーキューに追加を選択します。


2. レンダキューパネルに移ったら「出力モジュール」の設定をします。


形式をQuickTimeを選択。
形式オプションをクリックして『Apple ProRes422HQ』を選択したらOK


3. レンダリング設定:最良設定(そのままでOK)
出力先:保存場所を指定

あとは『レンダリング』をクリックすると書き出しが始まります。


透明背景の書き出し設定

「出力モジュール」の設定で、形式QuickTimeを選択。

形式オプションをクリックして『アニメーション』を選択します。


ビデオ出力の設定をします。

  • チャンネル:RGB + アルファ
  • カラー:合成チャンネル(マットあり)

※訂正
カラーの設定は2024年以前は「ストレート(マットなし)」を推奨していましたが、徐々に消えていくようなぼかし処理が入った動画の場合、「なし」だと、Adobe Stockなどのストックサイトにアップロードした際、その表現ができてない事があるので、ストック販売用には「あり」をおすすめしています。


早く書き出すコツ

  • Capsロックをオンにする。

これだけですが、レンダリング中もプレビュー画面が働いているのでそれをCapsロックをすることで停止します。少しですが書き出しが速くなります。

  • Mac:Capsキー
  • Windows:Shiftキー+Capsキー


コーデック別〈容量&画質〉比較

MOV形式は高画質なのでデータが重たいです。
そこで、各コーデック別に書き出して容量を比較してみました。

*ProResプロキシ(低画質)と、ProRes4444XQ(Windows専用)は除外しています。

ProRes422LTが圧倒的に容量が少ないです。

アニメーション(背景透過用)9GB
ProRes44442.3GB
ProRes422HQ1.5GB
ProRes422943MB
ProRes422LT270MB


書き出した動画の画質を見比べてみました。

ProRes4444(重量)
ProRes422HQ(中量)
ProRes422LT(軽量)
ProRes4444(重量)
ProRes422LT(軽量)


色が若干変わりますが、画質の違いは見られません。



まとめ

ProRes422HQ』はProRes4444ほど重たくならず、4社とも動画要件で共通しているコーデックになります。

しかし私は1番軽くて画質の劣化も見られないProRes422LTコーデックで書き出したMOV形式を、各社ストックサイトに登録&販売しています。

4社のストックサイトの審査も通って販売もできてますので、特に問題はありません。

データ容量が重いと書き出しもアップロードにも時間がかかるので〈綺麗&軽量〉な422LTコーデックは助かっています。

終わり。