こんにちは。
動画素材の制作&販売をしているHanaco Stockです。
After Effectsで制作した素材をAdobe Stockで販売する際、審査に出した画像の「画質が低すぎる」と言われてしまうことがあります。
私は普段MP4形式で書き出していますが、ストック販売用にはMOV形式で書き出していますので、その理由をこちらのコラムにまとめました。
MOV形式の具体的な書き出し方法については、次のコラムにまとめます。
では、早速いきましょう!
MP4形式は「画質が低すぎる」
Adobe Stockの審査に出すと「画質が低すぎる」
ストックサイトの大手Adobe StockにMP4形式の動画をアップロードすると「画像が低すぎる可能性があります」という指摘を受けてしまうことがあります。
私も最初の頃はよくわからなかったので、上記の指摘は無視して「続行する」にしてましたが、ちゃんと審査に通過して販売できてます。(※却下される場合もあると思いますが。)
問題なく売れてます。
しかし、毎回画質が低すぎると指摘されるのはストレスですし、実際に自分の素材だけが画質が悪かったら嫌ですよね。
MP4とMOV形式の違い
一般的に推奨されている動画の書き出し形式は、汎用性の高いMP4形式です。
私も通常はMP4で書き出して、背景が透明の動画を書き出す際はMOV形式を使用しています。
- MP4は国際標準のフォーマット。高圧縮でデータ容量が小さい。
- MOVはApple独自のフォーマット。非圧縮なのでデータ容量が大きい。
各社ストックサイトでサポートしている形式
大手ストックサイト4社の動画の要件では、MP4とMOVの両方の形式をサポートしています。なので、どちらの形式で審査に出しても問題はないはずです。
グラフィック素材はMP4形式だと画質の劣化が目立つ
After Effectsで制作したグラフィックの動画素材をMP4とMOVで書き出して拡大してみると、MP4の画質のエッジの粗さが気になります。(右がMP4書き出し)
400%に拡大した画質なのでそんなに騒ぎ立てるほどのレベルではないと思いますが、グラフィックの素材はごまかしが効かないので、画質の劣化にシビアな判断を下されてしまうのかもしれません。
グラフィック素材の書き出しはMOV形式
そこで、前述のようなグラデーションやぼかしなどの階調表現が繊細なグラフィックに関しては、高画質なMOV形式で書き出しています。
Adobe Stockから苦言はなくなった
MOV形式で書き出した動画を審査に出すようにしてからは、「画質が低すぎる」という指摘は受けなくなりました。
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sutterstockの再審査に合格
却下率が1番高いという噂のsutterstockですが、私自身もことごとく却下されていて他のストックサイトと比べると半分以上審査に落ちています。
却下の理由は主に以下の2点となってます。
- 類似するコンテンツ
- ノイズ/画像の乱れ
そこで、以前MP4形式で動画をアップしていた動画を、MOV形式で書き出し直して再提出したところ、全部ではありませんが再審査に合格した動画がありました。
まとめ
グラフィック素材の動画はMP4ではなく、高画質なMOV形式での書き出しがオススメです。
しかし、MOV形式はMP4と比べても高品質な分、圧倒的にデータが重たいです。書き出しにもアップロードにも時間がかかります。
そこで、MOV形式のコーデック(圧縮)にはいろいろな種類があるので、実際の書き出し方法はこちらのコラムで解説していますので、合わせてご覧ください。
終わり。